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市役所(事務職)の仕事を6年経験して分かったこと。結論、やめとけ。(私の感想です!)
市役所職員って公務員で楽そうだし、将来安定じゃないの?
親にも「公務員が良いよ」って言われたよ?
※あくまで私個人の考えということをご理解の上、読んでください。
※市によって条件が異なりますので、私の話は一例です。福利厚生などの詳細は、市の条例や共済組合を確認してください。
そうだね。でも、就職してから「こんなはずでは」と後悔する前に、嫌なことも知っておいてほしいな。
メリットとデメリットをまとめたから、自分の価値観で判断しよう!
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まず、「公務員」というブランドです。
社会では、公務員への信頼は大きい方です。
ローンとか組みやすい。人に自己紹介するときも、どんな仕事をしているか分かってもらいやすいです。
結婚するときも、相手の親に受け入れてもらいやすいかもしれません。
通勤手当、住宅手当。手当をもらう基準はけっこう緩かったです。
職場から1キロ以内に実家があっても、自由に一人暮らしをしてアパート代の手当が出ます。
民間だったら、「実家から通う」「寮に入る」といった選択を強制されることもありますから、気軽に手当がもらえたなーと思います。
また、産休や育休については、臨時職員さん(正しくは会計年度任用職員といいます)を雇ってカバーする体制が整っていて取得しやすいようです。
市役所の仕事は専門職ではないため、代わりの方で穴埋めしてもらいやすいのです。
民間と違って、ノルマがない。
「顧客を増やす」、「営業成績を比べられる」といった、日々のプレッシャーはありません。
与えられた事務仕事をこなせればOK。
人事評価制度はありますが、仕事ができないくらいでは減給はありません。
会社のノルマのような(おせちとかクリスマスケーキとか?)ものを買わされることはないです。
謝罪のために菓子折りを買う、というシーンもありません(買って済むなら買いたいこともありますが)
付き合いで買うのは、市のイベントのチケットとか、宝くじとか。
ただ、半強制的に組合には加入します。組合費は毎月発生するので…
全くお金を払わない訳でもないかも。苦笑
市役所の他にも、支所や関係施設など異動先はあります。
でも、基本的にはどれも市内にあるか、遠くても県内にはおさまるでしょう。
県をまたぐような転勤がないから、余計な引っ越しが少なく、将来を見通しやすいです。
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カレンダー通りと思っていたら、意外と土日も、夜でも、駆り出されます。
・選挙事務:投票日前日の会場設営。当日は朝7時~夜20時まで選挙事務+開票作業で帰宅は24時前後
・防災当番:注意報や警報が出たら何時であろうと出勤。レベルによっては避難所開設対応
・イベント対応:祭りや催しの手伝い(市民としてプライベートで参加を催促されることも)
・組合の動員:デモ行進や講演会などの人数増やし
・課の業務:人事課なら採用面接対応、観光課ならイベントなど、課によっては土日の仕事もあり
選挙事務などは手当が出るとはいえ、土曜日に会場設営、日曜日は選挙、深夜まで開票(ここで25~6時を超える)、その朝の月曜から普通に5連勤です。12連勤…きついですよ。
半数以上の職員が12連勤ですから、有給休暇を取りたくても遠慮するしかないのです。
特に防災当番はトラウマ。注意報などの速報テロップは未だにビクっとします。
深夜であろうと注意報が出たら、寝ぐせのまますっぴんで、とにかく職場へGOです。
職場の人にすっぴんで会うなんて!罰ゲームレベル!!
女性はちょっとくらい遅れてもいいのでは?
でも到着が遅いと怒られるし、ましてや寝過ごしなんて論外なのよ…。
台風の時期は、夕方に注意報が出て翌朝まで解除されないまま一晩職場で過ごし、通常業務が開始なんてことも。
職場に簡易お泊りセットを用意していたなあ。
初出勤から、民間企業のような研修やOJT期間はありませんでした。(新人研修はあったが接遇程度)
配属先で仕事内容が全く違うため、全体研修では「公務員の職務・責任」くらいしか教えてもらえないんですよね。
それで、配属先に行くととりあえず初日から窓口対応、電話対応。
4月は手続きが多いため、職員はほぼ全員が窓口対応に追われ、「分からないことを聞く」ことすらできず…
案内用のチラシを片っ端からすべて持って帰って、制度の仕組みや手続きに必要な書類、案内の手順などを頭に叩き込みました。
そうして、一通り知識がついても、3~4年経てば「ジョブローテーション」により配属が変わります。
同じ”市役所”で働いていても、新しい課では「知識は1年目」で、ほぼ振り出しに戻ります。
例えば、昨日まで市民課で戸籍のプロだった人が、次の日から確定申告の担当になってもすぐにプロとはいきません。
長く働いても、何か専門的な資格を持てるほどの実力は付きにくいです。
また、単に「自分が理解できていなくて仕事が遅くなる」だけならいいのですが、分からないなりにも接客対応をしなければなりません。もちろん、手続きに不備がないように。
言葉に詰まるものなら、すぐ住民から不信感を持たれますので。
係長レベルになっても、窓口対応でまごまごするシーンは見かけます。(仕組み上、仕方がない)
仕事ができる優しい上司が、異動したばかりで市民に怒鳴られているのを見ると、やるせない気持ちになります。
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言い過ぎかもしれませんが、「常に他人に見られている」のは結構ストレスです。
ちょっとスマホを確認するのも、電話をかけに行くのも公務中なのでもちろんアウト。
さらに、お菓子や飲み物を置くことも、良い印象を与えないので基本的に誰もしていません。
また、自分が別の部署に書類を持っていくにも、窓口で職員がずらっと仕事をしていて目線があります。
一息つけるのは、トイレの個室か渡り廊下くらいだったかな。
出張や外回りも少ないです(窓口系の業務では、ほとんどありません)。
出勤時間に席に着くたび、 ”息抜きなしで仕事をしなければ” というストレスがありました。
窓口に市民がいるときに、後ろであくびをしながらパソコンを打っていたら絶対にダメです。もちろん呑気な雑談もNG。
「あんな奴らに税金払いたくない!」と論点ずらしの的になります。
市役所の仕事と言われてイメージするのは「窓口で手続きを受け付ける人」かもしれませんが、その受け付けた書類の処理以外にもやることはたくさんあります。書類整理だけで済むならどんなに楽か…。
イメージが湧きにくそうな仕事を挙げてみます。
何か物を買った、契約料を払った、だけではない市役所特有のもの
(納税ひとつでも、単なる窓口での納税のほか、口座天引きや年金天引きによる支払い、
滞納者が分割納付をした、延滞金が発生した、納め過ぎの還付金etc…)も発生します。
予算書の作成、補助金申請の資料作成(県などの担当者へ資料や数字の説明対応)、
関係機関への数字の報告、調査ものの回答など。統計する数字は様々です。
窓口対応や電話対応を挟みながら資料を作るため、細切れ作業になるのも面倒なポイントです。
国から制度改正の決定通知があれば、現場(市役所)はその適用開始日までに準備を整えなければいけません。
システムの面では、SEとの修正処理作業が必要になります。
既存のシステムで対応できなければ、SEと調整してシステムを入れ直します。
システムを変えるとなると、何度もバージョンを入れては動作確認をし、膨大なデータの引継ぎや反映状態をチェックしなくてはいけません。
情報管理部署が管理するにも、部署によってデータも制度、閲覧権限も異なるため、担当部署での作業が必要になります。
申請書や納付書なども、対応が必要な場合があります。
例えば納付書のような、「銀行」「郵便局」「コンビニ」も扱う物の様式を新しくする場合、これらの代理納付機関と、ミリ単位で印字位置などの調整をしなければなりません。(自動読み取り機などの処理に関わるためです。)
これらは日々の業務のほんの一部で、年間のスケジュールで見れば議会対応や予算、決算締めの処理など、窓口業務以外の仕事は本当に多岐に渡ります。
「就業時間=市役所の営業時間」なので、日中は窓口対応がメインで、その書類をさばくのもスキマ時間にやるのに窓口業務以外のプラスαな仕事は時間外にするしかない…という場面も多いです。
銀行みたいに、15時で窓口を閉めれたらいいのですが。
仕方なく残業して、でも民間企業のように決まった時間に電気が落とされたりすることもないため、何時までも残業せざるを得ない状況でした。
都庁みたいに(都庁は節電のためですが)一斉消灯するところも、今後は増えてくるのかな…?
効率化も何もなあ…と諦めている職員もいて、
「残ってやればどうにかなる」という空気でした。
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私の経験談なので一概には言えませんが、とにかく人間関係が濃かったです。
仕事上、「市のサービス」は各課のつながりが避けられないので、職場の人間はほぼ名前が分かるくらいコミュニケーションが必要でした。
そのため、部署を超えた人間同士の飲み会も多かったです。
さらにプライベートの線引きがほとんどない。
家を建てても、子供が生まれても、引っ越しても、市のサービスを受けるのは職場の人間からなので。
家族関係も、家族がどこで働いているか、どこの学校に行っているかも筒抜けです。
私は家も車も(ナンバーも)割れていましたね。
有給休暇を取ったときも、「外回りのとき家を見たら車があったけど、用事があったんじゃないの?」なんて平気で聞かれました。
これは一例ですが、やはりプライベートも含めて人間関係が濃かったです。
住民票を置かなければいいんだよ。隣の市に住んだら良かったのでは?
一定数、上記のしがらみが嫌で他市に住んでいた人はいたよ。
でも、「IターンだのUターンだの、観光だのやっているのに、職員が他市に住んでそっちに納税するなんて」という声も聞いたり、「うちの市にふるさと納税をしてね」と担当者直々にお願いされていたり。家族の話は結局どこにいても噂話で出回るし。通勤は遠くなるし。
「他市に住んだら悩みが全て解決!」って訳でもなさそうだったよ。
人間関係に疲れた方には、「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」がおすすめです。
市役所職員をしているというと、一度は言われる「給料少ないけど楽そうでいいよね」。
頑張って仕事をしているのは同じなのに。「お役所仕事をしてたらいいんでしょ?」とか、「儲からないのに大変だね(私ならやらないなあ)」とか。
税金で生きていると、社会から認められない風潮…。
実際、公務員の仕事は「社会で得にならない仕事」「誰かがやらないといけない仕事」です。
でも、数人しか使わない路線バスを維持したって、生活困窮者に寄り添ったって、人気のない地に観光客を増やそうとしたって、
「そんなの儲からないし、困っているのはその人の責任だし、仕事やめたらいいじゃん」って一蹴りされます。
…だから市役所職員同士で飲み会して、つるんで、人間関係が濃くなるんでしょうね。苦笑
簡単なアンケートや問診票では、職業欄は「公務員」ではなく「会社員」に〇をつけていました。
「仕事何してるの?」と聞かれても「事務員です」としか言わなかったです。
また、公務員は副業が法律で禁止されています。
収入を増やせない不安感は仕方ないです。あと月1万あればなあ…と思っても行動できません。
株で儲けるのはセーフですが、儲けたことは税金担当にばれます。株で儲けているなんて、噂されたくないですよね。
趣味が高じた結果としても、それでお金が発生しそうになったら、基本的にセーブしないといけません。
清く正しく、与えられた収入で生きていくしかないのです。
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市役所の仕事のメリットとデメリットを挙げてみました。
ざっくりとでしたが、雰囲気だけでも感じ取れたのではないでしょうか。
市役所の仕事自体を否定している訳ではありませんし、メリットの面で満足している人もたくさん見てきました。
ただ、私が考えるには、あなたが「市役所の仕事って本当に良いのかな?目指す前に、それが自分に合っているのかな?」と
疑問に思って調べてこれを読んでいる時点で、
みんなが言う意見を鵜呑みにせず、危機管理できる人だと思うんですよね。
ある程度、「右と言えばとにかく右ですね」と受け入れられる人のほうが、市役所に向いている…正しくは”合っている”気がします。
そのため、あなたは市役所の仕事が合わない人かもしれません。
私はまさに「合わない人」だったので、民間に転職しました!
デメリットばかりにならないように書きましたが、やはりデメリットが多いと私は思います。
というより、ここであげたメリットって、市役所職員でなくても叶えられる条件なんです。
もちろん市役所で学んだことは次の職場でも生かせているし、無駄ではありませんでした!
でも、市役所に就職しなければ、もっと有意義に過ごせたのかもしれないとも思います。
私個人の意見なので、最後はご自身で判断していただくことになりますが、少しでも参考になれば嬉しいです。
もし、現職員の生の声を聞きたかったら、
警報が出た時:防災当番、避難所開設、有休、有給、辛い
選挙の前当日:選挙事務、投票事務、開票事務、開票作業、有休、有給
などでSNSを検索してみるといいよ。
・仕事内容について、さらに詳しく読みたい方はこちら
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コメント
コメント一覧 (2件)
記事読みました
公務員のリアルな仕事と生活が分かり自分には公務員が向いてないですw
自衛隊は自分にはあってる公務員の職種だったんだなと思いました
コメントありがとうございます。
リアルな仕事内容が伝わって嬉しいです。
公務員とひとくくりに言われても、仕事内容は様々ですよね。
考え方のひとつとして、役に立てたのであれば幸いです。