(スポンサーリンク)
(スポンサーリンク)
本ページはプロモーションが含まれています。
(スポンサーリンク)
(スポンサーリンク)
皆さんは県庁職員にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
どんな仕事をしているかわからないけど優秀そう!
年収も高いしエリートなんじゃろう
どのようなイメージを持つかは人それぞれだと思いますが、
県庁職員にエリートのイメージを持っている人が多いと感じています。
今回は、現役県庁職員として10年以上働いており、人事課も経験した私:こげ太が、県庁職員のエリートというイメージが正解なのか、本音ベースで解説します。
この記事を読めば、県庁職員がエリートと思われている理由と実態が分かりますので、ぜひ最後までお読みください!
この記事でわかること
(スポンサーリンク)
(スポンサーリンク)
県庁職員は世間でイメージされているようなエリートではありません。
エリートというと、社会的な地位が高く仕事内容が困難であり、高い年収を貰っているといったイメージですが、残念ながら県庁職員は当てはまりません。
私も10年以上県庁職員として働いていますが、自分でエリートだと思ったことはないですし、周りにもそう思っている職員はほとんどいないと思います。
県庁職員を目指している人の中で、県庁職員=エリートというイメージをお持ちの方は、就職した後のギャップに驚くかもしれませんので、気を付けてくださいね。
それではなぜ世間は県庁職員にエリートというイメージを持つのか、その理由と実態について解説をしていきます。
県内の進学校から国公立や有名私大に進学し、県庁に就職するという人は多いです。
私立だと早慶やMARCH出身者、国立だと旧帝大も多く、東大・京大出身者も結構います。
また、特に県庁所在地にある地元国立大学出身者が多いです。
大卒だけでなく高卒の職員についても、県内の進学校出身者が多いイメージです。
このように学歴という面だけで見ると一般的には高いと考えられるので、世間からエリートというイメージを持たれるのかもしれません。
県庁職員になるには公務員試験に合格しないといけません。
この公務員試験は出題範囲が広く難易度も高いですし、倍率も高い試験のため、きちんと対策して勉強しないと合格は困難です。
公務員試験の主な出題科目
このように難しい公務員試験に合格しているので、県庁職員はエリートだと思われているのでしょう。
しかし、この公務員試験はきちんと勉強さえすれば誰でも合格できますし、試験に合格していればエリートというのはさすがに無理があると思います。
昇給や昇進スピードは県庁によって異なるので一概には言えませんが、県庁によっては高卒よりも大卒の方が昇進しやすい傾向はあります。
公務員試験の試験区分
本庁課長以上は大卒がほとんど占めているという県庁もあるのではないでしょうか。
しかし、最近は昇任試験を設ける県庁も増えてきていますし、本人の仕事に対する意欲や努力によって昇進スピードは当然変わってきますので、大卒・高卒という区分だけでどちらが上と判断することは適当ではありません。
当たり前ですが、高卒(初級)でもバリバリ仕事される人はたくさんいますし、大卒(上級)でも全然仕事できない人もいます。
私が初めて本庁に配属になったとき、「めちゃくちゃ仕事できる!」と思った上司は高卒(初級)の人でした。今でも尊敬しています。
(スポンサーリンク)
これは世間のイメージ通りであり、特に都会よりも田舎の方がこの傾向が強いと感じます。
県庁で働いていると言うと、ほとんどの人が「すごいですね」と言ってくれるのではないでしょうか。
入庁したばかりの若手職員であっても、公務員だという保障から取引先・相手先の信用を得やすく、スムーズに仕事をすることもできます。
また、例えば住宅ローンを組む場合やクレジットカードの審査に申し込む場合でも、社会的信用の高さに驚くと思います。
恋人の両親にごあいさつに伺う場合も受け入れられやすいのではないでしょうか。
しかし、エリートというと社会的な地位が高い=特別な資格を持つ仕事をしているイメージが強く、
公務員試験に合格すればなれる県庁職員は、医師や弁護士などに比べ決して社会的地位が高いとは言えず、エリートとまでは言えないでしょう。
市町村の職員は窓口で住民対応をしているため、どんな仕事をしているかイメージが付きやすいと思います。
皆さんも住民票の取得や引っ越しの届出などで、一度は市役所に行ったことがあるのではないでしょうか。
一方で、県庁職員は市町村職員よりも住民と接する機会が少ないため、県庁職員がどんな仕事をしているのか、知らない人がほとんどなのです。
このため、県庁職員はきっと難しい仕事をしているのだ、というイメージにつながり、県庁職員=エリートという構図が出来上がると考えられます。
県は市町村に指導できる、県は市町村を取りまとめて事業を行っている、
というイメージを持たれる人が多いのですが、これはどちらも正確ではありません。
特に県は市町村よりも偉いというイメージは誤りです。
県と市町村の立場は平等であり、優越的な関係ではありません。
県職員、市町村職員のどちらになるにも、公務員試験に合格する必要がありますし、
その出題範囲も異なりますので、優劣をつけられるものではありません。
また、県の役割として市町村を取りまとめて事業を行うというよりも、
国と市の橋渡しとして制度が潤滑に動くことの「サポートをする」いわば「中間管理職」のような仕事が多いです。
もちろん県が市町村と協力して県全体の事業を行うということもありますが、その場合においても各市町村の意見を聞きながら進めるため、お互いにどちらが偉いという認識を持つことはありません。
私が市役所職員だったときは県庁職員ってすごいって感じていたよ。
私もたくさんの市役所職員と出会ったけど、みんな優秀だなーて感じたよ。自分がやっていない仕事をしているから、そう思うのかも。
これまで県庁職員がエリートと思われている理由と実態を解説してきましたが、
次にエリートではない理由を2つ紹介します。
県庁職員は社会的な信頼が高いとはいえ、年収は高くありません。
県庁職員の年収は40代で650万円程度が全国平均です。
この金額から受けるイメージは人それぞれのため、「たくさん貰っているし、エリートだ」という声もあるでしょう。
しかし、県庁職員の給与は、国や他の地方公共団体職員、民間企業の給与などを考慮して決めるため、高くなりすぎることは制度上ありません。
私もインフラ系や銀行に就職した大学の友人と話すことがありますが、県庁職員の年収がイメージよりも低いことに驚かれることが多いです。
年収の面から県庁職員がエリートとは言えないでしょう。
エリートな仕事の定義は難しいですが、専門性のある高度な仕事のイメージを持たれる人や
情熱を持って取り組める仕事というイメージを持たれる人がいるのではないでしょうか。
県庁職員は2~5年ごとに人事異動があり、その都度全く違う分野の仕事になることも多く、
常に一からその分野の勉強をしなければなりません。
これは、県行政の幅広い分野で対応できるオールラウンダー・ゼネラリストになっていくためには必要不可欠なのですが、言い換えればどの分野でも専門家・スペシャリストにはなりづらいということです。
また、県庁職員の仕事の一つに議員対応があります。
議員は地域の代表なので、後援者の要望を通そうとしてくることも多く、対応には本当に神経を使います。
新規事業や無駄な事業の廃止を行おうとしても、議員の反対があるとできないこともあります。
議員要望は必要性に疑問があることも多く、無駄な仕事だと感じてしまいます。
また、公務員は安定している職業のため、「県庁職員になって県のためにバリバリ働くぞ!」という意欲のある人ばかりが就職するわけではありません。
もちろん情熱を持って働く人もいますが、どちらかというと、
給料を貰うために働き、仕事には特に情熱はないという人の方が多く感じます。
こういった事情から、県庁職員は決してエリートではないと考えています。
(スポンサーリンク)
ここまで、県庁職員は世間でイメージされるようなエリートではないと解説してきました。
しかし、県庁職員の中にもエリート・優秀な職員がいることも事実であり、
そういった職員がどの部署に配属されているのかを説明します。
特にエリートな部署
この4課に配属されている職員は優秀である可能性が高いです。
その他、国(霞が関)や民間企業への出向、自治体が力を入れている事業課などもエリート部署と考えられます。
詳しい解説はこちらの記事でまとめていますのでご覧ください。
この記事では県庁職員は世間でイメージされるようなエリートではない、ということを解説しました。
この記事のまとめ
県庁職員は決してエリートとは言えませんが、今でも地方では公務員や銀行が安定した職業で人気がありますし、地方の中では給料や福利厚生にも恵まれているので、就職先としてはおすすめと言えます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
(スポンサーリンク)
(スポンサーリンク)
(スポンサーリンク)
コメント