【県庁・市役所比較】公務員に向いている人とは?現役県庁職員と元市役所職員が答えます

本ページはプロモーションが含まれています。

(スポンサーリンク)

(スポンサーリンク)

これから公務員を目指そうと思っている人の中にも、自分は県庁職員と市役所職員のどちらが向いているのかな、
実際どんな人が向いているのかな、
と悩むことがありますよね。

今回は、「元市役所職員:しばちゃん」「現役県庁職員:こげ太」が、リアルな実体験を基に詳しく解説します!

しばちゃん

公務員試験を受ける方は、ぜひ自己分析の参考にしてくださいね!

こげ太

いろんな部署で
優秀な人もそうでない人もたくさん見てきましたよ。

目次

(スポンサーリンク)

(スポンサーリンク)

県・市 共通

勉強することが嫌いではない人

これは県庁や市役所に限らず、ある程度規模の大きい職場であれば言えることですが、
定期的な人事異動で担当する仕事が変わります。
ただ、県庁や市役所の守備範囲は広く、知識がガラっと振り出しに戻るくらい勉強が必要なことが多いです。

同じ課の中でも、年度ごとに業務分担が変わり、常に新しいことを覚える必要があります。
自分が担当している業務でも、その年の内に法律改正や国の制度改正により、業務のやり方が変わることもあります。

こげ太

県庁では、自分の業務に関連する専門書を自費で購入し、勤務時間外に自主的に学ぶという人もいます。

しばちゃん

市役所ではそこまで専門性を極める必要はありませんが、
その制度の法律と施行規則、実務上の課題のQ&A集のような冊子を読み込んだりします。

また、市役所においては窓口業務がありますので、最低でも係内の業務くらいは網羅できる必要性があります。
「ここからは私の担当ではないので、次の人に代わりますね」なんて、一人の案内に対応者が変わっていてはキリがありません。
自分の担当の制度についてはもちろん、隣の人の仕事も理解する、代わりに案内できるようになるくらいの勉強は必要です。

頻繁に新しいことを勉強するのは嫌な人だと、いずれ辛くなってくると思います。
「公務員だから前例踏襲しておけばいい」と思っている人は、驚くかもしれません。
反対に、異動の度に、新しい知識が増えてよかった、楽しい、と思えるような人が向いています。

しばちゃん

住民の情報の基本となるから市民課に行きたい、税金の知識は必須だから早いうちに税務課を経験したい、という前向きな話は、雑談でもよく出ていました。

協調性のある人

自分の担当業務についても、一人ではなく上司や同僚と一緒に仕事を進めていくものです。
その中で自分の意見を主張する,同僚と意見交換をする,上司から指示やアドバイスを貰うといった
人とのやり取りはたくさんあります。
仕事を円滑に進めるために課や係の人とのコミュニケーションは不可欠で、
そのコミュニケーションツールとしては雑談が必要です。

こげ太

いつもぺちゃくちゃ喋っているというのは論外ですが、
少しの雑談は率先してすべきだと思っています。

公務員は真面目で融通がきかないと言われるように、実際にそういう人もたくさんいます。
ただ、仕事を上手く回していくには風通しの良い職場づくりが必須であり、
自分からその環境を作り出すための協調性という能力は必要だと思います。

しばちゃん

市役所では住民の目があるため談笑はできませんが、住民対応はチームプレーなので、やはり協調性は必要です。

市役所の場合、住民へのサービスは複数の課にまたがります。
電話が間違ってかかったときに取り次いだり、手続きの案内を次の課にスムーズに引き継いだり、
「誰かにお願いをする」という場面が頻繁に起こります。

共有する登録内容に疑問があったら、登録をする課(市民課や税務課など)に確認をしたり、
情報を確認してもらうこともしばしば。自分の権限で仕事を納められないケースは多々あります。

公務員に限らずどんな仕事でも、調整役として様々な課からデータをもらって集約したり、
提出物を期限内に回収するような「事務的な」接点はあると思いますが、

そうではなくて、市役所はリアルタイムな協調性が必要です。
例を挙げるなら、住民を待たせた状態で手続きや処理をお願いをして、
後から「さっきはありがとう、助かったよ」とフォローをするような関係のイメージの方が近いです。

どの課にも、ぱっと顔が分かる・気軽に話せる人がいるくらいのコミュ力や協調性があると良いでしょう。

(スポンサーリンク)

前例踏襲が嫌ではない人

世間の認識にもある通り、公務員は前例踏襲、前例主義です。
これは悪いイメージのように思いますが、基本的には仕方ないものです。

仕事自体は、去年通りにやればいいものではなく、日々制度改正や情勢に応じた措置対応などの変化は起こります。
ただ、大きな枠組みとして「法令」に基づいて仕事をするという意味では、
いきなり変更したり、止めてみたり、新しいルールでやってみたりはできません。

また、ルールの適用をAさんとBさんで変えるといったこともできません。
もし勝手に変えてしまえば、それが新しいルールになり、次からはそのルールも考慮しなければならなくなるためです。

こういったことから、前例踏襲は基本的に仕方ないと思っています。
そのため、ルール通りの対応に抵抗がなく、前例踏襲が嫌ではない人は公務員全体に向いている人と言えます。

こげ太

0から企画を作って運営をしたい!みたいな人は向かないかも。

県庁

広い視野を持っている人

県庁職員は一つの市町村のことだけではなく、県全体を見て仕事をする必要があります。
例えば、どこかの市町村のみ優遇するような事業は、別の市町村から反発が来ることになります。

県の計画を策定するときにも、その計画は県全体のものであることから、
特定のエリアだけではなく県全体を見ることはもちろんのこと、目先のことだけではなく、
その先の先のことまで考えた上での判断が必要になってきます。

また、担当業務についても他の課の所管する業務が関わってくることが多くあり、
自分のことだけではなく、周りのことも意識した俯瞰的な視点・バランス感覚が必要であると考えます。

そういったことから、県庁職員は広い視野を持っていることが求められているといえるでしょう。

(スポンサーリンク)

調整が苦手ではない人

県庁では、
・国と市町村の間に入っての調整
・自分の課と他の課との調整
・県民との調整、議員との調整 …etc
といった、調整尽くしの仕事です。

例えば、自分の課と他の課に関係する仕事で、お互いの課の主張が異なる場合です。
仕事を前に進めるためにはお互いの主張を整理して、どこかで妥協しなければなりません。

自分の課の方針の整理、相手の主張の整理、法的な論理、県の方針…といった様々なことを比較検討し、
調整を進めていくのですが、一筋縄で行かないことも多く、苦労が絶えません。

議員からの要望への対応も調整のひとつです。
行政側に取っては困難な内容であることもあり、その調整に奔走する…といったこともよく聞きます。

最後まで調整をやり抜く責任感の強い人、臨機応変に柔軟な対応ができる人が向いていると思います。

しばちゃん

私は調整苦手だな…。
最後には、「じゃあもう勝手に決めてくれ!」って言いたくなります。

こげ太

いろんな立場の人の「落としどころ・折り合い」を上手に掴める人は、向いているかもしれませんね。

市役所

コミュニケーションスキルがある人

市役所は住民と接する機会が多いため、接客業として認識することも大切です。
そのため、人の雰囲気をみて柔軟に対応できるコミュニケーションスキルが必要です。

市役所に来る人は、様々な事情があります。
・仕事の休憩の間に来庁しているため、急いで手続きをしたい人
・何度も来庁できないので、時間がかかっても全ての手続きを済ませたい人
・ご年配で難しい話が分からないから、簡単な言葉で懇切丁寧な対応をしてほしい人
こういった雰囲気を察知し、うまく対応するスキルが必要です。

真面目に専門用語で話してほしい人もいれば、
砕けた言葉で気持ちに寄り添う対応に満足する人もいます。
接客方法を何パターンも用意できる人が求められます。

電話対応も同様で、きちんと「笑声(えごえ)」で話せることが大切です。
また、相手によって
・不信感を持っているのか、不安そうなのか
・怒っているのか、ただ口調が強いだけで怒っていないおっちゃんか
みたいな違いをすばやくキャッチできるとスムーズです。

そういった相手を思いやれる気持ち、表情の豊かさ、物腰の柔らかさ、
(そしてその善意をもって接してもボロクソにけなす人もいて、
 それを受け止め切らずに割り切れる軽やかさ)がある人は、
市役所に向いていると思います。

しばちゃん

こちらが誠心誠意をもって対応すると、ほとんど「ありがとうね」「助かったよ」といったお礼を生で受け取れます。やりがいを感じる瞬間でした。

(スポンサーリンク)

人に好かれやすい人

市役所は協調性のブロックでもお伝えしたとおり、一人の対応をするのに課を超えることが当たり前です。
自分の課にしか知り合いがいないのでは、仕事がやりにくいです。

初めのうちは同期だけでも仲良くできるように、
そしてどんどん顔を広げていけたら良いでしょう。

今は飲み会なども減っているので、接点をもつ機会がないかもしれませんが、
自分の部署以外にも知っている先輩や後輩がたくさんいると仕事も楽しいです。
そういった点で、人に好かれやすい人は仕事もスムーズに進められるし、重宝されます。

しばちゃん

協調性やコミュ力と重なるのですが、「人に好かれやすい人」はメキメキ伸びます。

思考が柔らかい人

仕事ができる人として、いろんな知識がある、制度のことをよく知っている、
法律を理解する能力があるのはもちろん大事ですが、
それをもとに「白か黒か」で判断していては仕事が回らないことも多くあります。

市役所は住民対応の最先端であり、いわば制度を案内し受け付ける現場ですので、
日々「こういう場合はどうなんだろう?」というグレーな案件が発生します。
もちろん「この人はこうだけど、あの人はダメ」なんてことはしませんので、きちんと法に基づいて対応しますが、
きれいに線引きできないものもあります。

極端な話、目安となる期限内に手続きをしなかったからと全てを突っぱねてしまえば、
その人の命に関わったり、生きるために必要なものを差し押さえられたりすることもある訳です。
(これはあくまで例であり、泣き落としには甘くするという意味ではありません。)

「ここにこう書いてあるじゃないか」という決め方は ”公務員らしい” かもしれませんが、
他の人の考えも聞いておきたい、こういう考え方はできないか、という柔軟さがある人は
市役所に向いていると言えるでしょう。

しばちゃん

この部分はこげ太と話が合わなかったので、同じ公務員でも違うんだなと感じたところでした。

最後に

県庁職員と市役所職員のそれぞれの視点から、向いている人を紹介しましたが、
自分はどちらに合っているかイメージができたでしょうか。

公務員について調べると、よく
「大きな仕事がしたいなら県庁へ」「地域に貢献したいなら市役所へ」などと書いてありますが、
県庁も地域に貢献する仕事ですし、市役所が小さな仕事しかしない訳でもありません。

それよりも、「そこで働いている人たち」と「自分の性格」がうまくリンクするか、
その視点で就職先を選んだ方が、仕事を長く続けられるのではないかと思います。

紹介した項目を全て満たしている人はなかなかいないと思いますが、
意識の変え方やトレーニングで、取得できる能力もありますので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事が県庁職員・市役所職員を目指している人の役に立てば幸いです。

しばちゃん

市役所の仕事についてはこちら!

こげ太

県庁の仕事についてはこちらを読んでみてくださいね。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

(スポンサーリンク)

(スポンサーリンク)

コメント

コメントする

目次